若年成人の飲酒習慣とソーシャル・ネットワーキング 
ソーシャル・ネットワーキングと若年成人の飲酒習慣:保健行動研究の革新的な質的方法
Social networking and young adults' drinking practices: Innovative qualitative methods for health behavior research.
Lyons AC, et al.
Health Psychology, Vol 34(4), Apr 2015, 293-302.
原文はこちら
目的:
革新的な質的研究のデザインを用いることで、保健行動の理解が深まる可能性がある。
これを例証するために、本研究では、ニュージーランドのアオテアロアで、複数の質的方法を用いて、若年成人の飲酒行動とソーシャル・ネットワーキングの習慣との接点について調査するプロジェクトを実施した。
方法:
人種、社会階級、職業といった背景因子が多様な18~25歳の男女を対象とした。
第1段階では、友人同士から成る34のフォーカスグループの議論をビデオに録画した。141人が参加し、飲酒とソーシャル・ネットワーキングの習慣について議論された。
第2段階では、23人の個人面接を行い、スクリーン・キャプチャ・ソフトウェアとビデオを用いて、参加者が自分のFacebookのページを見せつつ、話している様子を記録した。
第3段階では、飲酒とアルコールに関するウェブベースのデータベースを開発、解析した。
結果:
友人同士のグループデータから、若年成人は、Facebook経由で飲酒に関する個人的な体験の報告や飲酒に関するネットワーキングを熱心に社交的かつ楽しいものとして共に行っていることが示された。
しかし、この楽しみは、個人面接ではそれほど顕著ではなく、グループでの議論よりも不愉快または問題のある経験や習慣についての話が多かった。
また、飲酒およびソーシャル・ネットワーキングの習慣から得られる楽しみに関しては、民族、性別、社会階級によって違いが見られた。
ウェブベースのデータと参加者の飲酒およびソーシャル・メディアの利用についての話を対比させて分析したところ、若年成人の社会的世界にオンラインのアルコール飲料のマーケティングが深く浸透していることが示された。
結論:
多モード・データセットを生成する複数の質的方法により、若年成人の飲酒習慣とソーシャル・ネットワーキング行動の有用かつ詳細な理解が可能となる。
本研究は、保健政策、ヘルスプロモーション戦略、目標とする保健介入に有用な知見を提供することが可能である。
Posted on 2016/11/25 Fri. 17:07 [edit]
category: 2015年4月号_Health Psychology誌
tag: 保健行動 質的研究 飲酒 ソーシャル・ネットワーキング
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