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セルフ・コンパッションではないもの  

心理学者クリスティン・ネフ教授のホームページから

原文はこちら


セルフ・コンパッションは自己憐憫ではない

人は、自己憐憫に陥っている時、自分の問題にとらわれて、他者も似たような問題を抱えていることを忘れている。自己憐憫に陥っている人は、他の人々とのつながりを無視し、その代わりに、苦しんでいるのは世界で自分1人だと感じている。自己憐憫は、自己中心的で他者から切り離されているという感覚を強め、自分の苦しみを悪化させる傾向がある。

一方、セルフ・コンパッションは、孤立感やつながりが失われた感覚を抱くことなしに、自己と他者が同じような経験をしていることを認識させる。

また、自己憐憫に陥っている個人は、自分の感情にとらわれ、そのことばかり考えていることが多い。このような人は、自分の置かれている状況から距離をおいて考えることができず、バランスのとれた、客観的な見方ができなくなっている。

対照的に、自分に対して思いやりをもった見方をすることによって、「人間というものは」という幅広い文脈で自分の経験をとらえ、物事をより大きな見方でとらえるための「心の余裕」が生まれる。(「そう、私は今とても辛い目にあっている。でも、もっと苦しんでいる人はたくさんいる。たぶん、そんなにクヨクヨするほどのことじゃない」)。

セルフ・コンパッションは我がままではない

セルフ・コンパッションは、我がままとは全く別のものである。

自分に対して思いやりをもつのは気が進まないと言う人が多い。なぜなら、そういう人は、何をやってもいいということではないか、と思っているからである。

「私は、今日、ストレスがたまっているので、自分に優しくしよう。1日中TVを見て、1リットルのアイスクリームを食べるんだ」。これは我がままで、セルフ・コンパッションではない。

自分を思いやるということは、長い目で見て自分を幸福で健康な状態にしたいと願うことである。

多くの場合、楽しみを得るだけのものは、幸福を損なう可能性がある(例えば、薬物の使用、過食、カウチポテト族[寝転がってテレビやビデオばかり見て時間を過ごすこと])。

一方、健康と幸福感を持続させるには、多くの場合、ある程度の不満や不快感を伴う(例えば、禁煙、ダイエット、運動)。

人間は、自分が変わりたいと思っていることに気づいた時、自分自身にかなり厳しい態度をとることが多い。なぜなら、自分が恥ずかしいと感じて行動を起こすからである。これは自責的なアプローチである。しかし、このアプローチは、自分にとって辛い事実に直面できない場合には、逆効果になることが多い。なぜなら、直面した場合には、自己嫌悪に陥る恐れがあるからである。したがって、自分を責めるのを避けようとする無意識の働きによって、自分の弱さに気づかないままになってしまう可能性がある。

対照的に、自分に対する思いやりがある場合には、思いやりに元々含まれている配慮によって、成長したい、変化しようという動機づけが高められる。自分を責めるリスクなしに、自分を客観的にしっかりと見つめ直すためには、自分が脅かされないという安心感が必要である。

セルフ・コンパッションは、自尊心ではない。

セルフ・コンパッションは、自尊心と同じようなものに見えるかもしれないが、この2つは様々な点で異なる。

自尊心は、自分に価値があるという感覚、自分の価値の認知、またはどのくらい自分自身が好きかということである。低い自尊心が問題となり、うつ病や意欲の低下につながることが多いことには疑いの余地がないが、自尊心を高めようとすることにも問題がある可能性がある。

現代の西洋文化の中では、自尊心は多くの場合、どのくらい自分が他者と異なっているか、どのくらい自分が際立っているか、または特別かという考え方に基づいている。自分が平均的なことは良いことではなく、自分を肯定するためには、自分が平均以上であると感じる必要がある。そのため、自尊心を高めようとすることで、自己愛に陥ったり、自分の利益にとらわれた行動をとってしまったり、自分を肯定的に評価するために他者をこき下ろしてしまったりする。

また人間は、自分を否定したと感じさせるようなことを言うか、行った可能性のある他者に対して怒り、攻撃的になる傾向がある。

高い自尊心を求めることは、自分の欠点を無視し、歪め、隠す傾向を助長する可能性がある。その結果、自分自身を正確に、しっかり見つめ直すことができなくなる。人間の自尊心は、多くの場合、最近の成功または失敗に左右される。つまり、自尊心というものは、絶えず変化する状況に従って揺れ動くということである。

自尊心とは対照的に、セルフ・コンパッションは、自己評価には基づかない。人間が自分に対して思いやりの気持ちをもつのは、ある特徴(かわいい、賢い、才能があるなど)を持っているからではなく、全ての人間が思いやりと理解に値する存在だからである。

つまり、セルフ・コンパッションをもてば、自分自身を肯定的に評価するために他者より優れていると思う必要がなくなる。また、セルフ・コンパッションによって、自分の欠点を思いやりをもって認め、隠す必要がなくなるため、自分というものが明確になる。さらに、セルフ・コンパッションは、外部の状況に左右されず、いつでも利用できる。特に失敗した時に効果的である。

研究では、セルフ・コンパッションは、自尊心よりも、感情的なレジリエンス(回復力)の高さ、正確な自己概念、人間関係での配慮ある行動の多さ、ナルシズムと怒りの反応の低さと関連することが示されている。

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Posted on 2016/09/23 Fri. 01:53 [edit]

category: セルフ・コンパッション(自分への思いやり)

tag: セルフ・コンパッション 
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