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心血管疾患のリスクマネジメントにはリスク認知、動機づけ、態度などの要因が影響を与える  

Health Psychology誌(2015年3月)から

一般開業医と患者は心血管疾患のリスクについて、どのように判断しているのか?

How do general practitioners and patients make decisions about cardiovascular disease risk?

Bonner C, et al.

Health Psychology, Vol 34(3), Mar 2015, 253-261.

原文はこちら

目的:

世界各国の現行のガイドラインでは、心血管疾患(CVD)のリスクを生活習慣または薬物治療で管理すべきかどうかを決定する際に、絶対リスク(AR)の閾値を用いることを推奨しているが、臨床診療ではARはあまり用いられていない。

本研究の目的は、CVDのリスクマネジメントに対する一般開業医(GP)と患者の意思決定に影響を及ぼす因子について(例えばリスク認知の役割など)調査することであった。

方法:

25人のGPと38例の患者に対する半構造化面接を行う質的な記述的研究を2011~2012年にオーストラリアで実施した。

文字に起こした音声記録を主題に関してコード化し、フレームワーク分析(framework analysis)法を用いた。

結果:

GPがARの閾値について言及することはほとんどなかった。GPは、患者のリスクと動機づけに対するGP自身の主観的な認知、薬物治療の副作用に対する懸念や生活習慣を変えることによる有効性など予防に対するGP自身の態度に影響を受けていた。

患者は、個々のリスク因子、生活習慣を変えることに対する患者自身の動機づけ、薬物治療に対する態度によって影響を受けていた(薬物治療に対する患者の態度は、最初は否定的であったが、薬物治療が生活習慣の変更よりも効果的な場合は態度が肯定的になっていった)。

リスクが高いと認知していることは、GPが推奨し、患者も受容できる薬物治療の開始につながるが、これは必ずしもARに基づいたものではなかった。

また、患者がリスクが高いと認知していることは、特に患者が薬物治療を受けるという提案に対して抵抗感を抱いている場合には、生活習慣を変える動機づけを高めていた。

結論:

本研究では、リスク認知、動機づけ、態度が、ARの閾値よりも重要であることが明らかとなった。

CVDのリスクマネジメントのガイドラインは、根拠に基づいた推奨だけでなく、GPが患者のリスク認知、動機づけ、態度を考慮する助けとなるような戦略が含まれていた場合により有用となる可能性がある。


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Posted on 2015/03/17 Tue. 20:12 [edit]

category: 2015年3月号_Health Psychology誌

tag: 疾患リスク  動機づけ  リスク認知 
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