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中途退学の予防プログラムに効果あり  

Campbell Libraryの系統的レビューの結果から(2011年4月14日発表)

中途退学の予防・介入プログラム-学齢期の生徒や若者における卒業および中途退学への効果:系統的レビュー

Dropout Prevention and Intervention Programs: Effects on School Completion and Dropout Among School-Aged Children and Youth: A Systematic Review

Sandra Jo Wilson, et al.

原文はこちら


背景

高校からの中途退学は、低賃金、失業、刑務所への収監、貧困など多くの好ましくない結果と関連する。

一般集団やリスクのある生徒を対象とし、学校や地域ベースの予防・介入プログラムは多数あり、特に、妊娠中や育児中の10代を対象として、卒業に向けての支援を目的とするプログラムも多い。

これらのプログラム全体の効果を検討した包括的な系統的レビューはこれまで行われてこなかった。


目的

この系統的レビューの目的は、初等教育および中等教育の生徒を対象とし、卒業の増加または中途退学の減少を目的とした予防・介入プログラムの効果に関する利用可能なエビデンスをまとめることであった。

メタ解析の主たる目的は、卒業および中途退学というアウトカムに対して最大かつ最も信頼性が高い効果をもつプログラムを同定するために、それぞれのプログラムやアプローチの効果を比較検討することであった。

また、妊娠中および育児中の10代を対象にデザインされたプログラムの効果に関してもまとめることとした。


検索方法

1985~2010年に報告された適格な研究を同定するために、包括的で多様かつ国際的な検索方法を用いた。

幅広い電子書誌データベース、研究登録、他の灰色文献データベース、過去のすべてのメタ解析とこのテーマに関するレビューの参考文献リストおよび研究報告書の引用文献を検索した。

また、学校中退の予防に関する分野の研究者との情報交換を継続して行った。


選択基準

以下の適格基準を満たした研究を本レビューの対象とした。

第1:生徒に対して有益な効果をもたらすことを目的とし、学校ベースのプログラムか、または学校と提携している心理学的、教育的、行動的予防または介入プログラムに関した研究、また、中途退学の予防または介入プログラムであることが明確に示された地域ベースのプログラムを評価した研究。

第2:学齢期の若者、または幼稚園就園前から12学年の初等・中等学校またはそれと同等の教育機関への通学が期待される児童に向けた介入のアウトカムを検討した研究。

第3:実験または準実験による研究デザインを用いた研究。例えば、ランダム割付け、マッチングを伴う非ランダム割付け、統計学的な補正を行うか、前治療の効果量が群間で同等であると推定できるだけの十分な情報のある非ランダム割付けなど。

第4:卒業、中途退学、高校卒業または出席率を測定した適格なアウトカムの変数を1つ以上報告した研究。

最後に、研究の発表年は1985年以降とした。


データ収集と解析

文献検索によって計23,677件の報告が得られた。適切な報告と推測され、適格かどうかの判定のために抽出された報告は2,794件だった。

そのうち167件の様々な研究に関する548件の報告を最終的にレビューの対象とした。

ランダム効果モデル、逆分散法(inverse variance weighted)によるメタ解析を用いて、アウトカムである中途退学のオッズ比を合成した。

プログラム、方法論、参加者のそれぞれの特徴が、中途退学のオッズ比に及ぼす影響について検討するために、メタ回帰モデルを用いた。

出版バイアスの可能性を評価するために、ファンネル・プロット、小標本バイアスに対する回帰テスト、トリム&フィル(trim and fill)分析を用いた。


結果

総合的な中途退学プログラム(152件の研究、317の独立標本)と10代の親のための中途退学プログラム(15件の研究、51の独立標本)を別々にメタ解析で分析した。

全体として、総合的な中途退学プログラムと10代の親のためのプログラムは、中途退学の減少(すなわち卒業の増加)に効果的だった。

総合的なプログラムのランダム効果モデルによる重みづけ平均オッズ比(random effects weighted mean odds ratio)は1.72であった。

対照群の平均中途退学率21.1%を用いて、総合的なプログラムのオッズ比を中途退学率に換算したところ、13%となった。

10代の親のためのプログラムでは、卒業(中途退学の減少)のアウトカムの平均オッズ比は1.83、入学のアウトカムの平均オッズ比は1.55であった。

対照群とした若年女性の平均卒業率は26%であった。

介入プログラムに参加した若年の母親の平均卒業率は39%であった。

入学のアウトカムでは、対照群の若年の母親の平均入学率は33%であった。

10代の親のためのプログラムでの平均オッズ比1.55を入学率に換算すると、約43%となった。

総合的なプログラムのmoderator analysesでは、類似したプログラムおよびベースラインで類似した比較群による研究とベースラインの偏りを補正した試験後のデータを示した研究では、効果量が小さいことが示された。

10代の親のためのプログラムでは、moderator analysesにより、無作為化およびマッチングの手法は、無作為化またはマッチングを行わない場合よりも効果量が小さいことが示された。

それゆえ、試験方法の影響を除外し、プログラムの各タイプの効果を検討するために、方法論的な特徴で効果量を補正した。

効果は、プログラムのタイプや参加者の標本の特徴を問わず全体的に一貫していた。

しかし、プログラムの実行の質の高さは高い効果と関連する傾向がみられた。

出版バイアスまたは小標本バイアスの存在を強く示唆する結果は解析では認められなかった。


著者の結論

解析の結果、全体的に、ほとんどの学校および地域ベースのプログラムは、中途退学の減少に効果的であることが示された。

本レビューの主な結論として、プログラムのタイプによる効果のバラツキはわずかであったことから、中途退学の予防・介入プログラムは、プログラムが適切に実施され、地域環境に適切であるなら、そのタイプに関係なく効果的であろう。

中途退学の予防プログラムを選ぶ政策立案者と実務家は、プログラムの費用対効果を考慮し、地域のニーズならびに実施する側の能力と資源に最も適合したプログラムを選ぶことを推奨する。

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Posted on 2014/06/12 Thu. 01:40 [edit]

category: Campbell Library

tag: 中途退学  予防 
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