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うつ病労働者の勤労不能の改善  

Cochrane Libraryの系統的レビューの結果から(2008年4月23日発表)

うつ病患者の労働衛生を改善する介入

Interventions to improve occupational health in depressed people

Karen Nieuwenhuijsen, et al.

原文はこちら


背景:

うつ病患者では、病欠などの勤労不能が認められることが多い。

目的:

うつ病労働者の勤労不能を改善することを目的とする介入の効果を評価すること。

検索方法:

2006年8月2日にCCDANCTR-StudiesとCCDANCTR-Referencesを検索、さらにCochrane Library CENTRAL register、MEDLINE、EMBASE、CINAHL、PsycINFO、OSH-ROM (Occupational Safety and Health)、NHS-EED、DAREを検索した。

選択基準:

本レビューでは、主要評価項目として病欠を用いて、うつ病患者における業務への介入および労働者を対象とした介入を検討した無作為化比較試験(RCT)とクラスターRCTを対象とした。

データ収集と解析:

2名の著者が独立してデータを抽出、試験の質を評価した。

可能な場合は、標準化平均差(SMD)と95%信頼区間(CI)を用いて試験結果を統合した。

主な結果:

11件の試験、2556人の被験者を対象とした。11件の試験はすべて労働者を対象とした介入を実施していた。

補助的な作業療法を用いて業務遂行の問題(work issues)に対処した試験は1件のみだった。

他の介入では、抗うつ薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬、セロトニン-ノルエピネフリン再取り込み阻害薬、三環系抗うつ薬、モノアミン酸化酵素阻害薬)、精神力動療法、プライマリケアの強化、心理療法が評価されていた。

薬物療法では、3件の試験(864人)の結果を統合したところ、病欠日に対する効果という点で抗うつ薬と他の薬剤との間に差は認められなかった(SMD:0.09、95%CI:-0.05~0.23)。

2件の試験(969人)を統合したところ、中期的にみて、病欠日に対するプライマリケアの強化の効果は、通常ケアとの間で差が見られなかった(SMD:-0.02、95%CI:-0.15~0.12)。

他の介入の比較に関しては、単一の試験(6人)に基づいた。

1件の小規模な試験以外では、すべての比較において、群間で病欠に有意差は認められなかった。

この小規模な試験では、精神力動療法+TCA(三環系抗うつ薬)の併用とTCA単独が比較され、併用療法の効果を支持する結果が認められた。

著者の結論:

異質な標本の試験に基づいていたため、現時点では、薬物療法単独、プライマリケアの強化、心理学的介入、または薬剤との併用療法のうつ病労働者の病欠に対する効果に関してはエビデンスが得られなかった。

今後のRCTでは、特に業務遂行の問題に対処した介入を行うべきであり、効果測定には業務上の評価項目を用いるべきである。


一般向けの要約

うつ病患者の労働衛生を改善する介入

病欠または労働機能の低下などの勤労不能は、うつ病患者でよく見られる問題である。

しかし、うつ病労働者の作業能力を改善する効果的な方法は明らかになっていない。

このレビューの目的は、うつ病労働者の勤労不能の改善における業務への介入および労働者を対象とした介入の効果を評価することであった。

11件の試験、2556人の被験者が同定された。

業務への介入を行った試験はなかった。

労働者を対象とした介入を行った試験のうち、介入中に特に業務遂行の問題に対処した試験は1件のみであった。しかし、その試験では、介入の効果が示されなかった。

試験が行われた他の介入は、抗うつ薬(4件の試験)、精神力動療法(1件の試験)、コンピューターによる認知的行動的介入(1件の試験)、問題解決療法(1件の試験)、プライマリケアの強化(3件の試験)だった。

1件の試験で、精神力動療法+三環系抗うつ薬の併用療法の効果が示されたが、他の試験では、短期でも長期の追跡でも効果は示されなかった。

結論としては、薬物療法単独またはプライマリケアの強化によりうつ病労働者の勤労不能が改善されることを示したエビデンスは認められなかった。

さらに、うつ病労働者の勤労不能の改善に心理学的介入が効果的か否かというエビデンスも得られなかった。


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Posted on 2014/03/14 Fri. 21:04 [edit]

category: うつ_Cochrane Library

tag: うつ  労働 
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