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小児と青年の抑うつの再発に有効な治療法とは?  


Cochrane Libraryの系統的レビューの結果から(2012年11月14日発表)

小児と青年におけるうつ病性障害の再燃と再発の予防的介入

Interventions for preventing relapse and recurrence of a depressive disorder in children and adolescents

Georgina R Cox, et al.

原文はこちら


背景:

うつ病性障害は、小児期または青年期に発症することが多い。

急性期のうつ病性障害への効果的な治療を支持するエビデンスの数は増加しているが、症状の寛解または回復に達した患者の抑うつ症状の再燃または再発を予防する治療に関してはほとんど分かっていない。

目的:

小児と青年において、うつ病性障害の再燃または再発を予防するための心理学的および薬理学的介入を含めた、早期介入の有効性を評価すること。

検索方法:

Cochrane Depression, Anxiety and Neurosis Review Group's Specialised Register (CCDANCTR)(2011年6月1日まで)を検索した。

CCDANCTRには、Cochrane Library(全期間)、EMBASE(1974年~現在)、MEDLINE(1950年~現在)、PsycINFO(1967年~現在)から関連する無作為化比較試験の報告が登録されている。

さらに、対象としたすべての試験および総説の参考文献を手作業で検索した。

選択基準:

小児および青年において、大うつ病性障害(MDD)または気分変調性障害(DD)のエピソードの再燃または再発を予防する目的で、心理学的介入または薬理学的介入を用いた無作為化比較試験を対象とした。

妥当性が検証され、標準化されている評価ツールを用いて、DSMまたはICDの基準に従ってMDDまたはDDの診断が下されている患者を対象とした。

データ収集と解析:

2名の著者が独立して、レビューに含める試験すべてを評価し、試験と評価項目のデータを抽出、試験の質を評価した。

評価項目の結果が二値変数の場合はオッズ比で、連続変数の場合は平均の差または標準化平均差で示した。

メタ解析のランダム効果モデルを用いて結果を統合し、95%信頼区間を示した。

レビューの対象とした試験の筆頭著者と連絡をとり、可能であれば、さらにデータを求めた。

主な結果:

9件の試験と882人の被験者をレビューの対象とした。

5件の試験では、評価項目の評価者が被験者の介入条件について盲検化されていたが、それ以外の試験では、この点に関して不明だった。

試験の大半では、介入条件に関して被験者を盲検化していなかったか、あるいは盲検化していたかどうかが不明だった。

また、割付けの隠蔽化に関しても試験の大半で不明だった。

すべての試験は、外来患者の被験者を治療したものであったが、試験で採用されたデザインは様々だった。そのため結果の一般化可能性には限界がある。

抗うつ薬とプラセボを比較した3件の試験では、再発予防期間中の抗うつ薬の再燃・再発率(40.9%)は、プラセボ(66.6%)よりも低いことが示された(オッズ比[OR]:0.34、95%信頼区間[CI]:0.18~0.64、P=0.02)。

心理療法+薬物治療の併用療法と薬物療法のみを比較した1件の試験では、薬物療法を上回る効果が併用療法に認められたが、この結果は統計学的な有意性に達していなかった(OR:0.26、95%CI:0.06~1.15)。

抗うつ薬に関する試験のほとんどでは、自殺に関連する行動を含む有害事象が報告された。

しかし、十分なデータがなかったために、どの治療法の有害事象のプロフィールが最も望ましいのかは明らかにならなかった。


著者らの結論

現在のところ、小児と青年の抑うつエピソードの再燃または再発の予防に、どのタイプの治療アプローチが最も効果的かということに関して結論が下せるようなエビデンスはほとんどない。

少数の試験で、抗うつ薬により将来の再燃-再発の可能性が低下することが見いだされたが、試験のデザインにかなりの相違が認められ、これにより試験全体でのアウトカムの比較が困難であった。

心理療法に関する一部の試験は有望であるが、現時点では、心理療法についてさらに検討するために、症例数を増やして試験を実施する必要がある。


一般向けの要約

小児と青年において抑うつの再発を予防するための治療

うつ病性障害と診断された小児と青年には、抑うつ症状の再燃または再発が認められることが多い。

小児または青年が最初に抑うつエピソードから寛解または回復に至った後、再発の予防にどの治療アプローチが最も効果的かということに関してはほとんど分かっていない。

このレビューでは、小児および青年において、うつ病性障害の再燃または再発を予防するための心理的、社会的および薬理学的介入を含めた早期介入の有効性を検討することを目的とした。

このレビューでは、小児および青年を対象として、将来の抑うつエピソードのリスク低下における抗うつ薬と心理療法の有効性を評価した9件の試験を対象とした。

これらの試験はその質と方法論的なデザインという点で違いがあったため、その結果から結論を導き出すには限界があった。

まとめると、このレビューでは、小児と青年が抑うつエピソードを再発する可能性は、プラセボよりも抗うつ薬の方が低いことが見いだされた。

心理療法も、将来の抑うつエピソードを予防する治療として有望と思われるが、試験の質とデザインに関して上述したような問題があり、またこのレビューの対象とした試験が少数であったことを踏まえると、現時点で心理療法がどのくらい効果的なのかということについては不明である。

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Posted on 2014/03/09 Sun. 01:38 [edit]

category: うつ_Cochrane Library

tag: うつ  小児  青年  再発 
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