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心理学的介入に関する臨床研究について  

以下の記事を読むと、心理学的介入に関する臨床研究の問題点(特に日本)について考えざるを得ない。


医療従事者向け医療情報サイトm3.comの記事より抜粋(閲覧には会員登録が必要)
https://www.m3.com/



以下抜粋引用。
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3月21日に東京都内で第78回日本循環器学会学術集会が開催された。

降圧剤の論文不正問題が相次いでおり、それを受けて「循環器診療ガイドラインと日本のEBM~信頼を取り戻すために~」をテーマとしたセッションが行われた。


座長の横浜市立大学市民総合医療センター心臓血管センター部長の木村一雄氏は、臨床研究に未熟な研究者が大規模臨床研究を手がけることが、昨今の不正問題の背景にあると指摘。


同じく座長の東京大学医学部附属病院臨床研究支援センター・センター長の山崎力氏も「エクセルでデータを集めれば、誰でも研究ができると考えることが、今の結果になっている」とコメントした。


日本の場合、日常診療がメーンで、臨床研究はともすれば片手間で実施されることが多いが、浜松医科大学臨床薬理内科教授の渡邊裕司氏は「日本では日常診療がミッションで、臨床研究はお荷物とされる。しかし、臨床研究を通じ、次世代のために新しい医療を作ることも医師のミッション」と指摘。


国立循環器病研究センター臨床研究部部長の北風政史氏も「今、なぜ医師・医療関係者・医学研究者が臨床研究をしなければいけないのか」と問いかけ、「臨床研究・治験は、医師個人の学問的興味で行う基礎研究とは異なり、医師のなすべき責務だと認識すべき」と強調。


日本医科大学武蔵小杉病院循環器内科部長の佐藤直樹氏からは「より良いジャーナルに論文を書くことが目的ではない。患者のために臨床研究を行うことが重要」とのコメントがあった。


東京慈恵会医科大学心臓外科特任教授の坂東興氏。「究極の目的を忘れてはいけない。臨床研究が患者のベネフィットになるのかを常に考えることが必要」


日本で臨床研究を進めるには、臨床医だけで実施するには限界があり、生物統計や疫学の専門家と連携するほか、臨床研究や研究者の支援を行う組織として、ARO(Academic Clinical Research Organization)を整備する必要性も、複数の演者が指摘した。


上述の北風氏はさらに「学会が主体となり、今回の学術集会のように集まって、勉強するほか、やはり学会が主体になって、学会が費用を集めて、大規模臨床試験に取り組むべき」と述べた。

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引用終わり。




さて、臨床心理学の分野ではどうだろうか?(特に日本)







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Posted on 2014/03/25 Tue. 21:58 [edit]

category: 雑記

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うつ病労働者の勤労不能の改善  

Cochrane Libraryの系統的レビューの結果から(2008年4月23日発表)

うつ病患者の労働衛生を改善する介入

Interventions to improve occupational health in depressed people

Karen Nieuwenhuijsen, et al.

原文はこちら


背景:

うつ病患者では、病欠などの勤労不能が認められることが多い。

目的:

うつ病労働者の勤労不能を改善することを目的とする介入の効果を評価すること。

検索方法:

2006年8月2日にCCDANCTR-StudiesとCCDANCTR-Referencesを検索、さらにCochrane Library CENTRAL register、MEDLINE、EMBASE、CINAHL、PsycINFO、OSH-ROM (Occupational Safety and Health)、NHS-EED、DAREを検索した。

選択基準:

本レビューでは、主要評価項目として病欠を用いて、うつ病患者における業務への介入および労働者を対象とした介入を検討した無作為化比較試験(RCT)とクラスターRCTを対象とした。

データ収集と解析:

2名の著者が独立してデータを抽出、試験の質を評価した。

可能な場合は、標準化平均差(SMD)と95%信頼区間(CI)を用いて試験結果を統合した。

主な結果:

11件の試験、2556人の被験者を対象とした。11件の試験はすべて労働者を対象とした介入を実施していた。

補助的な作業療法を用いて業務遂行の問題(work issues)に対処した試験は1件のみだった。

他の介入では、抗うつ薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬、セロトニン-ノルエピネフリン再取り込み阻害薬、三環系抗うつ薬、モノアミン酸化酵素阻害薬)、精神力動療法、プライマリケアの強化、心理療法が評価されていた。

薬物療法では、3件の試験(864人)の結果を統合したところ、病欠日に対する効果という点で抗うつ薬と他の薬剤との間に差は認められなかった(SMD:0.09、95%CI:-0.05~0.23)。

2件の試験(969人)を統合したところ、中期的にみて、病欠日に対するプライマリケアの強化の効果は、通常ケアとの間で差が見られなかった(SMD:-0.02、95%CI:-0.15~0.12)。

他の介入の比較に関しては、単一の試験(6人)に基づいた。

1件の小規模な試験以外では、すべての比較において、群間で病欠に有意差は認められなかった。

この小規模な試験では、精神力動療法+TCA(三環系抗うつ薬)の併用とTCA単独が比較され、併用療法の効果を支持する結果が認められた。

著者の結論:

異質な標本の試験に基づいていたため、現時点では、薬物療法単独、プライマリケアの強化、心理学的介入、または薬剤との併用療法のうつ病労働者の病欠に対する効果に関してはエビデンスが得られなかった。

今後のRCTでは、特に業務遂行の問題に対処した介入を行うべきであり、効果測定には業務上の評価項目を用いるべきである。


一般向けの要約

うつ病患者の労働衛生を改善する介入

病欠または労働機能の低下などの勤労不能は、うつ病患者でよく見られる問題である。

しかし、うつ病労働者の作業能力を改善する効果的な方法は明らかになっていない。

このレビューの目的は、うつ病労働者の勤労不能の改善における業務への介入および労働者を対象とした介入の効果を評価することであった。

11件の試験、2556人の被験者が同定された。

業務への介入を行った試験はなかった。

労働者を対象とした介入を行った試験のうち、介入中に特に業務遂行の問題に対処した試験は1件のみであった。しかし、その試験では、介入の効果が示されなかった。

試験が行われた他の介入は、抗うつ薬(4件の試験)、精神力動療法(1件の試験)、コンピューターによる認知的行動的介入(1件の試験)、問題解決療法(1件の試験)、プライマリケアの強化(3件の試験)だった。

1件の試験で、精神力動療法+三環系抗うつ薬の併用療法の効果が示されたが、他の試験では、短期でも長期の追跡でも効果は示されなかった。

結論としては、薬物療法単独またはプライマリケアの強化によりうつ病労働者の勤労不能が改善されることを示したエビデンスは認められなかった。

さらに、うつ病労働者の勤労不能の改善に心理学的介入が効果的か否かというエビデンスも得られなかった。


Posted on 2014/03/14 Fri. 21:04 [edit]

category: うつ_Cochrane Library

tag: うつ  労働 
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小児と青年の抑うつの再発に有効な治療法とは?  


Cochrane Libraryの系統的レビューの結果から(2012年11月14日発表)

小児と青年におけるうつ病性障害の再燃と再発の予防的介入

Interventions for preventing relapse and recurrence of a depressive disorder in children and adolescents

Georgina R Cox, et al.

原文はこちら


背景:

うつ病性障害は、小児期または青年期に発症することが多い。

急性期のうつ病性障害への効果的な治療を支持するエビデンスの数は増加しているが、症状の寛解または回復に達した患者の抑うつ症状の再燃または再発を予防する治療に関してはほとんど分かっていない。

目的:

小児と青年において、うつ病性障害の再燃または再発を予防するための心理学的および薬理学的介入を含めた、早期介入の有効性を評価すること。

検索方法:

Cochrane Depression, Anxiety and Neurosis Review Group's Specialised Register (CCDANCTR)(2011年6月1日まで)を検索した。

CCDANCTRには、Cochrane Library(全期間)、EMBASE(1974年~現在)、MEDLINE(1950年~現在)、PsycINFO(1967年~現在)から関連する無作為化比較試験の報告が登録されている。

さらに、対象としたすべての試験および総説の参考文献を手作業で検索した。

選択基準:

小児および青年において、大うつ病性障害(MDD)または気分変調性障害(DD)のエピソードの再燃または再発を予防する目的で、心理学的介入または薬理学的介入を用いた無作為化比較試験を対象とした。

妥当性が検証され、標準化されている評価ツールを用いて、DSMまたはICDの基準に従ってMDDまたはDDの診断が下されている患者を対象とした。

データ収集と解析:

2名の著者が独立して、レビューに含める試験すべてを評価し、試験と評価項目のデータを抽出、試験の質を評価した。

評価項目の結果が二値変数の場合はオッズ比で、連続変数の場合は平均の差または標準化平均差で示した。

メタ解析のランダム効果モデルを用いて結果を統合し、95%信頼区間を示した。

レビューの対象とした試験の筆頭著者と連絡をとり、可能であれば、さらにデータを求めた。

主な結果:

9件の試験と882人の被験者をレビューの対象とした。

5件の試験では、評価項目の評価者が被験者の介入条件について盲検化されていたが、それ以外の試験では、この点に関して不明だった。

試験の大半では、介入条件に関して被験者を盲検化していなかったか、あるいは盲検化していたかどうかが不明だった。

また、割付けの隠蔽化に関しても試験の大半で不明だった。

すべての試験は、外来患者の被験者を治療したものであったが、試験で採用されたデザインは様々だった。そのため結果の一般化可能性には限界がある。

抗うつ薬とプラセボを比較した3件の試験では、再発予防期間中の抗うつ薬の再燃・再発率(40.9%)は、プラセボ(66.6%)よりも低いことが示された(オッズ比[OR]:0.34、95%信頼区間[CI]:0.18~0.64、P=0.02)。

心理療法+薬物治療の併用療法と薬物療法のみを比較した1件の試験では、薬物療法を上回る効果が併用療法に認められたが、この結果は統計学的な有意性に達していなかった(OR:0.26、95%CI:0.06~1.15)。

抗うつ薬に関する試験のほとんどでは、自殺に関連する行動を含む有害事象が報告された。

しかし、十分なデータがなかったために、どの治療法の有害事象のプロフィールが最も望ましいのかは明らかにならなかった。


著者らの結論

現在のところ、小児と青年の抑うつエピソードの再燃または再発の予防に、どのタイプの治療アプローチが最も効果的かということに関して結論が下せるようなエビデンスはほとんどない。

少数の試験で、抗うつ薬により将来の再燃-再発の可能性が低下することが見いだされたが、試験のデザインにかなりの相違が認められ、これにより試験全体でのアウトカムの比較が困難であった。

心理療法に関する一部の試験は有望であるが、現時点では、心理療法についてさらに検討するために、症例数を増やして試験を実施する必要がある。


一般向けの要約

小児と青年において抑うつの再発を予防するための治療

うつ病性障害と診断された小児と青年には、抑うつ症状の再燃または再発が認められることが多い。

小児または青年が最初に抑うつエピソードから寛解または回復に至った後、再発の予防にどの治療アプローチが最も効果的かということに関してはほとんど分かっていない。

このレビューでは、小児および青年において、うつ病性障害の再燃または再発を予防するための心理的、社会的および薬理学的介入を含めた早期介入の有効性を検討することを目的とした。

このレビューでは、小児および青年を対象として、将来の抑うつエピソードのリスク低下における抗うつ薬と心理療法の有効性を評価した9件の試験を対象とした。

これらの試験はその質と方法論的なデザインという点で違いがあったため、その結果から結論を導き出すには限界があった。

まとめると、このレビューでは、小児と青年が抑うつエピソードを再発する可能性は、プラセボよりも抗うつ薬の方が低いことが見いだされた。

心理療法も、将来の抑うつエピソードを予防する治療として有望と思われるが、試験の質とデザインに関して上述したような問題があり、またこのレビューの対象とした試験が少数であったことを踏まえると、現時点で心理療法がどのくらい効果的なのかということについては不明である。

Posted on 2014/03/09 Sun. 01:38 [edit]

category: うつ_Cochrane Library

tag: うつ  小児  青年  再発 
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