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癌患者における疲労感と抑うつの長期的な関係  

Health Psychology誌(2013年12月)から

抑うつまたは疼痛、あるいはその両症状が認められる癌患者における疲労感と抑うつの長期的な関係

Longitudinal relationships between fatigue and depression in cancer patients with depression and/or pain.

Brown LF, et al. Health Psychology, Vol 32(12), Dec 2013, 1199-1208. doi: 10.1037/a0029773

原文はこちら


目的:

疲労感は、癌患者の訴えの中で最もよく見られる消耗性の症状の1つであるが、その原因については他の症状と比べるとほとんど解明されていない。

最近、研究者らが癌に関連した疲労感(CRF)に着目し始めたところ、CRFと最も強く相関するものとして抑うつが浮かび上がってきた。

しかし、この2つの症状の関係の方向性について検討した縦断研究はほとんどない。

そこで本研究では、抑うつとCRFの関係の方向性を評価することを目的とした。

方法:

本研究では、癌患者の不均一な標本で疼痛と抑うつへの介入を行った無作為化比較試験から得た縦断的なデータ(329例)を対象とし、単一コホート・デザインを用いた。

被験者は、臨床的に有意な疼痛および/または抑うつの基準に合致していた。

抑うつが3ヵ月間の疲労感の変化を予測するだろうという仮説を、latent variable cross-lagged panel analysis(試訳:潜在変数交差遅延パネル分析)を用いて検討した。

結果:

抑うつ症状と疲労感は、この標本では強い相関が認められた(ベースラインの潜在変数の相関関係=0.71)。

モデルのデータとの適合度は高かったが(χ(2) (66、N = 329)= 88.16、p = .04、SRMR = 0.030、RMSEA = 0.032、CFI = 1.00)、抑うつと疲労感を結ぶ構造的パスは有意ではなかった。

このことから、一方の症状が、他方の症状に先行し、それを予測してはいないことが示唆される。

結論:

今回の結果から、抑うつ症状と疲労感の関係の方向性に関する仮説は支持されなかった。

この臨床的意義としては、抑うつに特異的な治療はCRFの治療には十分ではなく、その代わりに特に疲労感を対象とした介入が必要であることが挙げられる。


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Posted on 2014/02/12 Wed. 01:45 [edit]

category: pickup_Health Psychology誌

tag:   疲労  うつ 
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侵入的想起により乳癌治療後の行動症状が悪化  

Health Psychology誌(2014年2月)から

癌に関する侵入的想起は乳癌治療後の行動症状を予測

Cancer-related intrusive thoughts predict behavioral symptoms following breast cancer treatment.

Dupont A, et al. Health Psychology, Vol 33(2), Feb 2014, 155-163. doi: 10.1037/a0031131


原文はこちら



目的:

気力、睡眠、気分における障害といった行動症状は、乳癌生存者でよく見られるものであるが、これらのネガティブな転帰のリスク因子がいくつか同定されている。

本研究では、治療後1年の乳癌生存者を対象に、侵入的想起が、長期化する症状の予測因子かどうか検討した。

方法:

データは、Moving Beyond Cancer psychoeducational intervention trial(心理教育的介入試験)から得た。
この試験は、患者から生存者への移行を容易にすることを目的としたものである。

558人の女性が、治療後4週間以内、2ヵ月、6ヵ月、12ヵ月後に心理社会的な側面に関する質問票に回答した。

成長曲線モデルを用いて、また実験条件および他の共変量を統制して、ベースライン時の癌に関する侵入的想起が、疲労、睡眠障害、疼痛、乳癌に特異的な症状、抑うつ症状、ネガティブな感情、QOLの予測因子かどうか検討した。

結果:

侵入的想起は、ベースラインでも12ヵ月の評価でも、すべての症状の重症度の悪化と関連していた。

また、侵入的想起は、経時的に、疼痛、抑うつ症状、ネガティブな感情、身体機能の経過に影響を与えていた。ベースラインで侵入的想起が多かった女性は、最初は症状の悪化がみられたが、経時的に改善されていった。侵入的想起が少ない女性では、一貫して症状が軽度なまま安定していた。

侵入的想起は、疲労、睡眠、乳癌に特異的な症状、精神機能の経過とは関連していなかった。ベースラインで侵入的想起が多かった女性は、最初の悪化した状態が持続していた。

結論:

侵入的想起は、乳癌治療後1年の行動症状の長期にわたる悪化およびQOLの悪化と関連しており、不良な転帰のリスク因子である可能性がある。

Posted on 2014/02/06 Thu. 14:17 [edit]

category: pickup_Health Psychology誌

tag:   QOL 
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中年成人において有酸素運動は有意に記憶を改善  

Health Psychology誌(2014年1月)から

中年成人におけるサイクリング vs ストレッチ/コーディネーション・トレーニングの特異的な認知的効果

Differential cognitive effects of cycling versus stretching/coordination training in middle-aged adults

Hotting K, et al. Health Psychology, Vol 33(1), Jan 2014, 19. doi: 10.1037/hea0000048

原文はこちら

Health Psychology, 2012, Vol. 31, No. 2, pp. 145-155.に掲載された論文の修正版


目的:

身体運動は、高齢者では認知機能の向上と関連しており、脳の可塑性を強化する。

そのポジティブな効果は、脳の前頭部と関連する実行機能に関してほぼ一貫して報告されてきた。

一方、齧歯類では、ランニングによって、記憶に重要な脳領域である海馬の機能的および構造的変化が誘発されることが示されている。

どの認知機能が運動の影響を受けやすいのか、また有酸素運動を増やすことが認知機能に有益かどうかという問題は依然として議論の対象である。

さらに、中年成人での認知への運動の影響についてはほとんど分かっていない。

方法:

運動習慣のない40~56歳の男女68人を、有酸素性持久力トレーニング(サイクリング)群または非持久力トレーニング(ストレッチ/コーディネーション)群の2つのトレーニングプログラムのいずれかに無作為に割り付けた。

両群ともに6ヵ月間、週2回の運動を行った。

さらに、運動習慣のない対照群も検討に加えた。

ベースラインおよび6ヵ月後に、標準化された心理検査によってエピソード記憶、知覚速度、実行機能、空間推論について評価し、全被験者に心血管系のフィットネス検査を実施した。

結果:

サイクリング群とストレッチ/コーディネーション群の両群で、対照群と比較して記憶の有意な改善が認められた。

エピソード記憶の改善と有酸素運動の増加には正の相関が認められた。

ストレッチ/コーディネーション・トレーニングは、サイクリング・トレーニングよりも選択的注意を顕著に改善していた。

結論:

今回の結果から、有酸素運動は、高い機能を有する中年成人でも有益な効果があるが、このベネフィットは、幅広い認知機能というよりは、記憶に極めて特異的であることが示唆された。

Posted on 2014/02/05 Wed. 20:10 [edit]

category: pickup_Health Psychology誌

tag: 身体活動  認知機能 
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HIV患者の携帯電話への受診を促すメール送信により、治療アドヒアランスと臨床アウトカムが改善  

Health Psychology誌(2013年3月)から

HIVの治療アドヒアランスに対する介入としてのオーダーメイドの文章によるメッセージ通信:概念実証研究

Tailored text messaging intervention for HIV adherence: A proof-of-concept study

Lewis, Megan A, et al. Health Psychology, Vol 32(3), Mar 2013, 248-253. doi: 10.1037/a0028109

原文はこちら


目的:

本研究では、オーダーメイドで変更させた薬物治療に関するメッセージを、HIV感染者(PLWH: people living with HIV)に文章で伝達した場合、それが十分に受容され、治療のアドヒアランスと臨床アウトカムが改善されるかを検討することを目的とした。

方法:

今回の予備的な概念実証研究では、同性と性交渉をもつ男性(MSM: men who have sex with men)52名を、ゲイ、レスビアン、バイセクシャル、性転換者の健康促進を目的とするクリニックで募集した。

選択基準は、25歳以上で、英語が話せるHIV陽性のMSMとした。

また、参加者は、自身の医療記録が閲覧されることに同意し、携帯電話を所持し、3ヵ月にわたる介入期間中に文章によるメッセージを受信することができる者とした。

参加者は、ベースライン時に、様々な人口統計学的、社会的な質問、また健康に関する質問について評価する調査に回答し、3ヵ月にわたり文章によるメッセージを受信した。

また、双方向メッセージ通信によって、週1回のアドヒアランスに関する質問に回答し、介入期間終了時にも追跡調査に回答した。

臨床アウトカムは、ベースラインと追跡調査の時点での参加者の医療記録から得た。自己報告の薬物治療のアドヒアランスと臨床アウトカム(CD4陽性細胞数とウイルス量など)について評価した。

結果:

参加者は、文章でのメッセージによる介入に受容的で、そのメッセージを読み、好感を持ったと報告した。

自己報告の薬物治療のアドヒアランスは、研究開始時にはアドヒアランスが良好ではなく、オーダーメイドの薬物療法に関する助言を受け取った参加者で有意な改善が見られた。

ベースラインと追跡調査の間で、全体的なウイルス量は有意に低下し、CD4陽性細胞数は有意に増加していた。

結論:

今回の結果により、双方向の文章によるメッセージ通信を用いて、オーダーメイドで変更させたアドヒアランスに関するメッセージによって、アドヒアランスが向上し、PLWHの重要な臨床アウトカムが改善されることが実証された。




Posted on 2014/02/05 Wed. 01:11 [edit]

category: pickup_Health Psychology誌

tag: HIV  情報提供による介入  保健行動  保健メッセージ 
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