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メタ認知的信念は、癌患者の不安、抑うつ、PTSDの症状と関連  

Health Psychology誌(2015年3月)から

メタ認知的信念と癌診断後の精神的苦痛の関連

The association of metacognitive beliefs with emotional distress after diagnosis of cancer.

Cook SA, et al.

Health Psychology, Vol 34(3), Mar 2015, 207-215.

原文はこちら

目的:

癌診断後の精神的苦痛は通常起こりうるものであり、ほとんど患者では経時的に軽減していくと思われる。

しかし、少数ではあるが無視できない例数の癌患者が、援助が必要なほどの持続性または再発性の精神的苦痛を経験している。

精神保健分野で開発されたモデルである自己調節実行機能(S-REF)モデルでは、持続的な心配を含む不適応なメタ認知的信念とプロセスが、このような感情的問題が持続する原因の理解に重要であると提唱されている。

今回の横断的研究は、癌患者の集団で、メタ認知的信念が精神的苦痛と関係しているかどうか、またこの関係が、S-REFモデルで予測されるように心配によって媒介されるかどうかを検討した最初の研究である。

方法:

癌の診断から3ヵ月以内および治療の3ヵ月前に、229例の原発性の乳癌または前立腺癌患者を対象に、自己報告式の質問紙調査を行い、不安、抑うつ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状、メタ認知的信念、心配、疾患認知を評価した。

結果:

回帰分析により、メタ認知的信念は、不安、抑うつ、PTSDの症状と関連しており、年齢、性別、疾患認知の補正後では、これらのアウトカムでadditional varianceが説明されることが示された。

本研究では、メタ認知的信念は心配を誘発することによって、直接、間接的に苦痛を引き起こし、また持続させるという横断的な仮説を理論から導き出したが、構造方程式モデリングはこの仮説と合致していた。

結論:

今回の結果から、S-REFモデルが癌領域でも有用な可能性があることを支持する最初の有望なエビデンスが示された。

今回の結果の予測的および臨床的有用性を確立するためには、さらなる研究が必要である。


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Posted on 2015/02/23 Mon. 19:58 [edit]

category: 2015年3月号_Health Psychology誌

tag:   メタ認知的信念  精神的苦痛  不安  うつ  PTSD 
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乳癌患者に対する認知行動的ストレスマネジメントは抑うつ症状を軽減:追跡5年の結果  

Health Psychology誌(2015年2月)から

乳癌における認知行動的ストレスマネジメントに関する無作為比較試験:5年間の抑うつ症状に対する効果の短報

Randomized controlled trial of cognitive behavioral stress management in breast cancer: A brief report of effects on 5-year depressive symptoms.

Stagl JM, et al.

Health Psychology, Vol 34(2), Feb 2015, 176-180.

原文はこちら

目的:

元乳癌患者はストレスを経験し、初期治療後は抑うつ症状のリスクが高い。

非転移性乳癌(BCa)の術後に、認知行動的ストレスマネジメント(CBSM)などの集団による介入を提供したところ、12ヵ月の追跡中に抑うつ症状の軽減が認められたことが報告されている。しかし、このような心理社会的介入のさらに長期的なベネフィットを検討した研究はほとんどない。

本試験は、先行試験(#NCT01422551)の5年間の追跡試験であり、非転移性BCaの術後に行われた集団ベースのCBSMが抑うつ症状を軽減するか検証した。

方法:

ステージ0~IIIbのBCa女性(240例)を術後2~10週で募集し、10週間のCBSM介入群または1日の心理教育を行う対照群に無作為化した。

研究登録から5年後に女性と再度連絡をとり、130例が追跡試験への参加に同意した。

抑うつ症状は、Center for Epidemiologic Studies-Depression scale (CES-D)で評価した。

関連する共変量を含め、追跡5年でのCES-Dの群間差を検討するために、分散分析とANCOVAを行った。

結果:

CBSM群では、対照群よりも追跡中の抑うつ症状が有意に軽減されていた(CBSM群:M=9.99、SE=0.93、対照群:M=12.97、SE=0.99、p=0.030)。

共変量を含めても、この群間差は有意なままであった(p=0.012)。

結論:

追跡5年の時点で、BCaの術後にCBSMを受けた女性では、対照群よりも抑うつ症状が軽減されていた。

BCaの元患者では、治療早期に行う心理社会的介入が、長期的な精神的健康状態(well-being)に影響を与える可能性がある。

Posted on 2015/02/21 Sat. 21:54 [edit]

category: 2015年2月号_Health Psychology誌

tag:   うつ  ストレス  認知行動療法  無作為化試験 
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補助金によりHPVワクチン接種率が上昇:英国の無作為比較試験の結果  

Health Psychology誌(2015年2月)から

HPVワクチン接種率を増加させるための補助金:無作為比較試験。

Financial incentives for increasing uptake of HPV vaccinations: A randomized controlled trial.

Mantzari E, et al.

Health Psychology, Vol 34(2), Feb 2015, 160-171.

原文はこちら

目的:

英国における17~18歳の少女のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種率は、目標(80%)を下回っている(35%未満)。

本試験では、(a)HPVワクチンの接種と接種プログラムの完了に対する補助金の効果、(b)その効果が被験者の(物質的および社会的)剥奪レベルによって調整されるかどうかを評価した。

また、ワクチン接種を受けるという意思決定の質に対する補助金の影響についても評価した。この意思決定の質は、ワクチン接種に対する態度とワクチン接種の結果についての知識によって測定した。

方法:

1000名の16~18歳の少女に、HPVワクチン接種プログラムに参加するよう案内状を出した。このうち500名はこれまで案内を受け取ったことがなく(初回案内集団)、残り500名はこれまでの案内に反応したことがなかった(無反応集団)。

少女らは、標準的な案内状(対照群)もしくは3回のワクチン接種を受けられる45ポンド(56ユーロ、73ドル)のクーポン券が同封された案内状(介入群)のいずれかを無作為に受け取った。

初回のワクチン接種に参加した少女を対象に、ワクチン接種を受けるという意思決定の質を評価する質問紙調査を実施した。

評価項目は、初回および3回目のワクチン接種と意思決定の質とした。

結果:

補助金を用いた介入により初回の接種率が上昇していた(初回案内集団の介入群:28.4%、対照群:19.6%、オッズ比[OR]:1.63、95%信頼区間[CI]:1.08~2.47)(無反応集団の介入群:23.6%、対照群:10.4%、OR:2.65、95%CI:1.61~4.38)。

また、3回目の接種率も上昇していた。(初回案内集団の介入群:22.4%、対照群:12%、OR:2.15、95%CI:1.32~3.50)(無反応集団の介入群:12.4%、対照群:3%、OR:4.28、95%CI:1.92~9.55)。

介入の影響は、剥奪のレベルによって調整されていなかった。

意思決定の質は、介入の影響を受けていなかった。

結論:

今回の介入によってHPVワクチン接種の完了は増加したが、接種率は国の目標よりも低いままだった。費用対効果や受け入れやすさという問題に加えて、目標を達成するためには他の方法も考慮する必要がある。

この論文はFull textが公開されています。

Full textはこちら



Posted on 2015/02/20 Fri. 18:49 [edit]

category: 2015年2月号_Health Psychology誌

tag: 保健行動  保健メッセージ    ワクチン接種  金銭的支援  無作為化試験 
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元小児癌患者に対する心理学的介入の有効性  

Health Psychology誌(2015年2月)から

元小児癌患者に対する心理社会的介入、ヘルス・プロモーションおよび神経認知的介入:系統的レビュー

Psychosocial, health-promotion, and neurocognitive interventions for survivors of childhood cancer: A systematic review.
Brier MJ, et al.

Health Psychology, Vol 34(2), Feb 2015, 130-148.

原文はこちら

目的:

元小児癌患者は、治療終了後も多くの医学的および心理社会的な脆弱性に対処する必要がある。

これら元患者での有害な転帰を抑制または予防するための介入が発展してきている。

この系統的レビューでは、元小児癌患者に対する心理社会的介入、保健行動への介入、神経認知的介入の有効性についてまとめる。

方法:

複数のデータベースによって、1970年1月~2013年6月までに発表された研究を検索した。

2名の評価者が、Effective Public Health Practice Projectの質的アセスメント・ツールを用いて、研究の方法論的な質をコード化した。

結果:

24個の介入が同定された(心理社会的介入が7個、保健行動への介入が10個、神経認知的介入が7個)。

11件が対照試験で、そのうち中等度から大きな効果量に達していたのは7件であった。

(元患者の介入への)同意率で示した元患者の関心は、通院などの移動を必要としない介入で高かった。

結論:

介入の提供方法は従来のカウンセリングからコンピュータによるものまで様々であったが、それらの介入には中等度から高い有効性と利点の再現性が認められた。

元患者は、成人向けの保健医療への移行と学校への復学に関連するニーズをもっているが、既存の介入はこのニーズに取り組んでいなかった。

また、本レビューにより、幼児期中期と青年期後期の元患者では保健行動への介入が行われていないことが明らかにされた。

さらなる検証のために、費用対効果に優れ、利用者の負担を減らす介入形式が優先されるべきである。

介入の範囲や魅力を広げるために、携帯電話のソフトウェア・アプリケーションなど他の提供方法が評価されるべきである。

Posted on 2015/02/20 Fri. 00:22 [edit]

category: 2015年2月号_Health Psychology誌

tag:   小児  心理学的介入 
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容姿に対する否定的な評価が皮膚癌のリスクを高める:米国の研究から  

Health Psychology誌(2015年1月)から

アメリカ人男女では、容姿に対する否定的な評価が皮膚癌のリスク行動と関連

Negative appearance evaluation is associated with skin cancer risk behaviors among American men and women.

Blashill AJ, et al.

Health Psychology, Vol 34(1), Jan 2015, 93-96.

原文はこちら

目的:

本研究では、男女の被験者を対象に、容姿に対する評価と皮膚癌のリスク行動との関連を検討することを目的とした。

方法:

1,535名(男性:873名、女性:662名)のデータを、米国の青年と若年成人の全国的な代表的かつ縦断的なデータセットであるWave 4 of the National Longitudinal Study of Adolescent Healthから抽出した。

結果:

皮膚癌のリスク(すなわち、重度の日焼けの経験がある個人および日焼け止めを用いる傾向が低い個人の屋外で過ごす時間)は、性別、容姿に対する評価およびこの2つの相互作用と有意に関連していた。

男女ともに、自分の容姿を否定的に評価している個人では、皮膚癌のリスクが有意に高く、この結果は特に男性にあてはまった。

結論:

容姿に対する否定的な評価は、皮膚癌の発症リスクを高める行動と関連すると思われる。

今後の研究では、容姿に基づく評価に正面から対処する皮膚癌の予防的介入を検討することが有益であろう。

Posted on 2015/02/17 Tue. 18:27 [edit]

category: 2015年1月号_Health Psychology誌

tag:   疾患リスク 
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