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検査結果を早めに患者にフィードバックしても、患者の安心感は向上せず  

Health Psychology誌(2015年3月)から

診断検査後の早い段階での結果のフィードバックは患者の安心感を高めるか?:心臓の検査を受けた患者を対象とした無作為比較試験

Does the early feedback of results improve reassurance following diagnostic testing? A randomized controlled trial in patients undergoing cardiac investigation.

Patience A, et al.

Health Psychology, Vol 34(3), Mar 2015, 216-221.

原文はこちら

目的:

患者を安心させることは、多くの場合、医療相談の重要な要素の1つである。

医学的な検査結果のフィードバックの遅れは患者の安心感にどのような影響を及ぼすか、という問題は重要なテーマであるが、これまでの研究では取り上げられてこなかった。

本研究では、検査直後という早い段階で正常という診断結果をフィードバックすることが、4週後に結果を通知するよりも患者の安心感を高めるかどうかについて検討した。

方法:

縦断的な無作為比較試験を行い、1ヵ月にわたって追跡した。

心疾患の既往がなく、心エコー検査のために紹介された51例の循環器科の外来患者を、検査直後または4週後に心臓病専門医から正常という検査結果を受ける群に無作為化した。

診断検査前に症状、不安および健康感について測定した。

安心感は結果のフィードバック直後と1か月後に評価した。

結果:

データ解析により、検査結果の早期のフィードバックは、患者の安心感に影響を及ぼしていないことが示された。

心臓に対する不安は、安心感の低さと強く関連していた。

心臓に対する不安の強い患者では、フィードバック直後でも1ヵ月後でも、正常な検査結果による安心感が有意に低かった。

結論:

検査結果の早期のフィードバックは患者の安心感に影響を及ぼしていなかった。

本研究の結果から、検査結果を待つ時間を短縮することよりも、心臓に対する不安の高い患者を同定し、援助の対象とする方が、患者の安心感を高める有用な方法になり得ることが示唆された。

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Posted on 2015/02/25 Wed. 20:56 [edit]

category: 2015年3月号_Health Psychology誌

tag: 無作為化試験  安心感 
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乳癌患者に対する認知行動的ストレスマネジメントは抑うつ症状を軽減:追跡5年の結果  

Health Psychology誌(2015年2月)から

乳癌における認知行動的ストレスマネジメントに関する無作為比較試験:5年間の抑うつ症状に対する効果の短報

Randomized controlled trial of cognitive behavioral stress management in breast cancer: A brief report of effects on 5-year depressive symptoms.

Stagl JM, et al.

Health Psychology, Vol 34(2), Feb 2015, 176-180.

原文はこちら

目的:

元乳癌患者はストレスを経験し、初期治療後は抑うつ症状のリスクが高い。

非転移性乳癌(BCa)の術後に、認知行動的ストレスマネジメント(CBSM)などの集団による介入を提供したところ、12ヵ月の追跡中に抑うつ症状の軽減が認められたことが報告されている。しかし、このような心理社会的介入のさらに長期的なベネフィットを検討した研究はほとんどない。

本試験は、先行試験(#NCT01422551)の5年間の追跡試験であり、非転移性BCaの術後に行われた集団ベースのCBSMが抑うつ症状を軽減するか検証した。

方法:

ステージ0~IIIbのBCa女性(240例)を術後2~10週で募集し、10週間のCBSM介入群または1日の心理教育を行う対照群に無作為化した。

研究登録から5年後に女性と再度連絡をとり、130例が追跡試験への参加に同意した。

抑うつ症状は、Center for Epidemiologic Studies-Depression scale (CES-D)で評価した。

関連する共変量を含め、追跡5年でのCES-Dの群間差を検討するために、分散分析とANCOVAを行った。

結果:

CBSM群では、対照群よりも追跡中の抑うつ症状が有意に軽減されていた(CBSM群:M=9.99、SE=0.93、対照群:M=12.97、SE=0.99、p=0.030)。

共変量を含めても、この群間差は有意なままであった(p=0.012)。

結論:

追跡5年の時点で、BCaの術後にCBSMを受けた女性では、対照群よりも抑うつ症状が軽減されていた。

BCaの元患者では、治療早期に行う心理社会的介入が、長期的な精神的健康状態(well-being)に影響を与える可能性がある。

Posted on 2015/02/21 Sat. 21:54 [edit]

category: 2015年2月号_Health Psychology誌

tag:   うつ  ストレス  認知行動療法  無作為化試験 
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補助金によりHPVワクチン接種率が上昇:英国の無作為比較試験の結果  

Health Psychology誌(2015年2月)から

HPVワクチン接種率を増加させるための補助金:無作為比較試験。

Financial incentives for increasing uptake of HPV vaccinations: A randomized controlled trial.

Mantzari E, et al.

Health Psychology, Vol 34(2), Feb 2015, 160-171.

原文はこちら

目的:

英国における17~18歳の少女のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種率は、目標(80%)を下回っている(35%未満)。

本試験では、(a)HPVワクチンの接種と接種プログラムの完了に対する補助金の効果、(b)その効果が被験者の(物質的および社会的)剥奪レベルによって調整されるかどうかを評価した。

また、ワクチン接種を受けるという意思決定の質に対する補助金の影響についても評価した。この意思決定の質は、ワクチン接種に対する態度とワクチン接種の結果についての知識によって測定した。

方法:

1000名の16~18歳の少女に、HPVワクチン接種プログラムに参加するよう案内状を出した。このうち500名はこれまで案内を受け取ったことがなく(初回案内集団)、残り500名はこれまでの案内に反応したことがなかった(無反応集団)。

少女らは、標準的な案内状(対照群)もしくは3回のワクチン接種を受けられる45ポンド(56ユーロ、73ドル)のクーポン券が同封された案内状(介入群)のいずれかを無作為に受け取った。

初回のワクチン接種に参加した少女を対象に、ワクチン接種を受けるという意思決定の質を評価する質問紙調査を実施した。

評価項目は、初回および3回目のワクチン接種と意思決定の質とした。

結果:

補助金を用いた介入により初回の接種率が上昇していた(初回案内集団の介入群:28.4%、対照群:19.6%、オッズ比[OR]:1.63、95%信頼区間[CI]:1.08~2.47)(無反応集団の介入群:23.6%、対照群:10.4%、OR:2.65、95%CI:1.61~4.38)。

また、3回目の接種率も上昇していた。(初回案内集団の介入群:22.4%、対照群:12%、OR:2.15、95%CI:1.32~3.50)(無反応集団の介入群:12.4%、対照群:3%、OR:4.28、95%CI:1.92~9.55)。

介入の影響は、剥奪のレベルによって調整されていなかった。

意思決定の質は、介入の影響を受けていなかった。

結論:

今回の介入によってHPVワクチン接種の完了は増加したが、接種率は国の目標よりも低いままだった。費用対効果や受け入れやすさという問題に加えて、目標を達成するためには他の方法も考慮する必要がある。

この論文はFull textが公開されています。

Full textはこちら



Posted on 2015/02/20 Fri. 18:49 [edit]

category: 2015年2月号_Health Psychology誌

tag: 保健行動  保健メッセージ    ワクチン接種  金銭的支援  無作為化試験 
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身体活動を促すメッセージは効果的か?  

Health Psychology誌(2015年1月)から

熟慮と衝動のプロセスが身体活動を促すメッセージの効果を説明:無作為比較試験

Reflective and impulsive processes explain (in)effectiveness of messages promoting physical activity: A randomized controlled trial.

Cheval B, et al.

Health Psychology, Vol 34(1), Jan 2015, 10-19.

原文はこちら


目的:

本研究では、身体活動(PA)を促すメッセージを提供する際に、PAにおける熟慮と衝動のプロセスを考慮に入れることが、行動変容に効果的な提示方法や対象者の解明に有用かどうかを検証した。

方法:

参加者(101名)に、PA(実験条件)または健康的な食事(対照条件)を促す説得的なメッセージを提供した。

身体活動に対する熟慮は、ベースラインとメッセージへの曝露後の両時点で評価した。

PAに衝動的に接近する傾向(IAPA: impulsive approach tendencies toward PA)と座りがちな行動に衝動的に接近する傾向(IASB: Impulsive approach tendencies toward sedentary behaviors)は、manikin taskを用いて評価した。

主要な結果変数は、メッセージへの曝露後1週間の中等度~強度の身体活動(MVPA: moderate to vigorous physical activity)中に加速度計で評価した自由時間とした。

結果:

PAを促すメッセージにMVPAに対する直接的な効果は認められなかったが、以下の結果が示された。

(a)メッセージにより、特にベースライン時の意思が低~中等度の(高くない)参加者で、PAを実行しようとする意思が高まっていた。

(b)メッセージ後のPAへの意思とIAPAは、客観的なMVPAの正の予測因子であり、IASBは負の予測因子であった。

(c)IASBが低~中等度の(高くない)個人では、メッセージ後のPAへの意思がMVPAを予測していた。

追跡でのmoderated mediation analysisでは、以上の早期の結果が確認され、PAを促すメッセージは、ベースラインの意思が低~中等度で、IASBが低~中等度の参加者でのみ、メッセージ後の意思を介してMVPAの正の予測因子となることが示された。

結論:

本研究では、2つの境界条件を特定することによって、PAを促すメッセージが、客観的なMVPAの予測に効果的な場合とそうでない場合を明らかにする重要な知見が得られた。

Posted on 2015/01/22 Thu. 01:29 [edit]

category: 2015年1月号_Health Psychology誌

tag: 身体活動  情報提供による介入  無作為化試験  保健行動  保健メッセージ 
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