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妊娠前の肥満と妊娠中の体重増加、抑うつ症状の関連  

Health Psychology誌(2015年3月)から

ヒスパニック系集団における妊娠前のBMIと妊娠期の体重増加、抑うつ症状スコアの上昇

Prepregnancy body mass index, gestational weight gain, and elevated depressive symptoms in a Hispanic cohort.

Ertel KA, et al.

Health Psychology, Vol 34(3), Mar 2015, 274-278.

原文はこちら

目的:

本研究の目的は、妊娠前の肥満指数(BMI)と妊娠期の体重増加(GWG)、妊娠中の抑うつ症状スコアの上昇の関連について評価することであった。

方法:

西マサチューセッツのヒスパニック系(主にプエルトリコ系)の女性を対象としたプロスペクティブなコホート研究であるProyecto Buena Saludに参加した1,090人で上記のの関連性について評価した。

BMIとGWGは自己報告に基づいた。GWGは2009年の米国医学研究所のガイドラインに従って分類した。抑うつ症状は、10項目のエディンバラ産後うつ病自己評価票(EPDS)を用いて、妊娠前期、中期、後期に評価した。

EPDSスコアが13点以上および15点以上の場合に高スコアの抑うつ症状とみなした。

結果:

多変量の縦断的モデルで、正常体重の女性と比較すると、過体重(25.0~30kg/m2未満)の女性では、EPDSスコア13点以上のオッズ比は0.53(95%信頼区間[CI]:0.31~0.90)、EPDSスコア15点以上のオッズ比は0.51(95%CI:0.28~0.91)だった。

抑うつ症状の予測に、GWGとの関連またはBMIとGWGの相互作用は認められなかった。

結論:

今回の研究により、ヒスパニック系女性では、妊娠前に過体重であると妊娠中の抑うつ症状スコアが低値であるという関連を支持する予備的な結果が得られた。

周産期の体重および体重増加の認知には社会的および文化的な違いが存在する可能性がある。今後の研究では、その違いとそれが精神的健康にどのように影響を与えているかについて焦点を合わせるべきであろう。

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Posted on 2015/04/24 Fri. 19:39 [edit]

category: 2015年3月号_Health Psychology誌

tag: 肥満  うつ  妊娠 
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介護者の負担と抑うつ症状の関連は愛着スタイルによって調整される  

Health Psychology誌(2015年3月)から

介護者の負担と抑うつ症状:愛着スタイルの調整的役割。

Caregivers’ burden and depressive symptoms: The moderational role of attachment orientations.

Vilchinsky N, et al.

Health Psychology, Vol 34(3), Mar 2015, 262-269.

原文はこちら


目的:

本研究では、配偶者の初回発生の急性冠動脈症候群に対処している女性において、愛着スタイルが介護者の負担と抑うつ症状との関連を調整しているかどうかを検討した。

負担と抑うつの関連は、不安型の愛着スタイルの評価点が高い介護者の方が低い介護者よりも強いという仮説を立てた。

さらに、負担と抑うつ症状の関連は、回避型の愛着スタイルの評価点が高い介護者の方が低い介護者よりも弱いという仮説を立てた。

方法:

イスラエルの病院の心疾患集中治療室に入院した男性患者を介護する配偶者の女性111人を標本とした。

患者の入院中に介護者の愛着スタイルについて測定した(ベースライン)。

介護者の負担は1ヵ月後に測定した。

抑うつ症状は、ベースラインと6ヵ月の追跡時に測定した。

調整モデルの検証には構造方程式モデリングを用いた。

結果:

追跡時の介護者の負担と抑うつ症状の関連は、愛着に関連する不安によって調整されていたが、愛着に関連する回避では調整されていなかった。

予測と一致して、介護者の負担と抑うつ症状の関連は、不安型の愛着スタイルの評価点が低い介護者よりも高い介護者の方が強かった。

結論:

今回の結果は、自分の配偶者の疾患に対処する際の愛着スタイルと感情の制御の間に起こりうる力動に光を当てるものである。

本結果は、健康心理学の研究に愛着を統合するPietromonaco, Uchino, and Dunkel Schetterのモデル(2013)を踏まえて考察された。

Posted on 2015/03/24 Tue. 16:43 [edit]

category: 2015年3月号_Health Psychology誌

tag: うつ  介護  愛着 
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メタ認知的信念は、癌患者の不安、抑うつ、PTSDの症状と関連  

Health Psychology誌(2015年3月)から

メタ認知的信念と癌診断後の精神的苦痛の関連

The association of metacognitive beliefs with emotional distress after diagnosis of cancer.

Cook SA, et al.

Health Psychology, Vol 34(3), Mar 2015, 207-215.

原文はこちら

目的:

癌診断後の精神的苦痛は通常起こりうるものであり、ほとんど患者では経時的に軽減していくと思われる。

しかし、少数ではあるが無視できない例数の癌患者が、援助が必要なほどの持続性または再発性の精神的苦痛を経験している。

精神保健分野で開発されたモデルである自己調節実行機能(S-REF)モデルでは、持続的な心配を含む不適応なメタ認知的信念とプロセスが、このような感情的問題が持続する原因の理解に重要であると提唱されている。

今回の横断的研究は、癌患者の集団で、メタ認知的信念が精神的苦痛と関係しているかどうか、またこの関係が、S-REFモデルで予測されるように心配によって媒介されるかどうかを検討した最初の研究である。

方法:

癌の診断から3ヵ月以内および治療の3ヵ月前に、229例の原発性の乳癌または前立腺癌患者を対象に、自己報告式の質問紙調査を行い、不安、抑うつ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状、メタ認知的信念、心配、疾患認知を評価した。

結果:

回帰分析により、メタ認知的信念は、不安、抑うつ、PTSDの症状と関連しており、年齢、性別、疾患認知の補正後では、これらのアウトカムでadditional varianceが説明されることが示された。

本研究では、メタ認知的信念は心配を誘発することによって、直接、間接的に苦痛を引き起こし、また持続させるという横断的な仮説を理論から導き出したが、構造方程式モデリングはこの仮説と合致していた。

結論:

今回の結果から、S-REFモデルが癌領域でも有用な可能性があることを支持する最初の有望なエビデンスが示された。

今回の結果の予測的および臨床的有用性を確立するためには、さらなる研究が必要である。


Posted on 2015/02/23 Mon. 19:58 [edit]

category: 2015年3月号_Health Psychology誌

tag:   メタ認知的信念  精神的苦痛  不安  うつ  PTSD 
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乳癌患者に対する認知行動的ストレスマネジメントは抑うつ症状を軽減:追跡5年の結果  

Health Psychology誌(2015年2月)から

乳癌における認知行動的ストレスマネジメントに関する無作為比較試験:5年間の抑うつ症状に対する効果の短報

Randomized controlled trial of cognitive behavioral stress management in breast cancer: A brief report of effects on 5-year depressive symptoms.

Stagl JM, et al.

Health Psychology, Vol 34(2), Feb 2015, 176-180.

原文はこちら

目的:

元乳癌患者はストレスを経験し、初期治療後は抑うつ症状のリスクが高い。

非転移性乳癌(BCa)の術後に、認知行動的ストレスマネジメント(CBSM)などの集団による介入を提供したところ、12ヵ月の追跡中に抑うつ症状の軽減が認められたことが報告されている。しかし、このような心理社会的介入のさらに長期的なベネフィットを検討した研究はほとんどない。

本試験は、先行試験(#NCT01422551)の5年間の追跡試験であり、非転移性BCaの術後に行われた集団ベースのCBSMが抑うつ症状を軽減するか検証した。

方法:

ステージ0~IIIbのBCa女性(240例)を術後2~10週で募集し、10週間のCBSM介入群または1日の心理教育を行う対照群に無作為化した。

研究登録から5年後に女性と再度連絡をとり、130例が追跡試験への参加に同意した。

抑うつ症状は、Center for Epidemiologic Studies-Depression scale (CES-D)で評価した。

関連する共変量を含め、追跡5年でのCES-Dの群間差を検討するために、分散分析とANCOVAを行った。

結果:

CBSM群では、対照群よりも追跡中の抑うつ症状が有意に軽減されていた(CBSM群:M=9.99、SE=0.93、対照群:M=12.97、SE=0.99、p=0.030)。

共変量を含めても、この群間差は有意なままであった(p=0.012)。

結論:

追跡5年の時点で、BCaの術後にCBSMを受けた女性では、対照群よりも抑うつ症状が軽減されていた。

BCaの元患者では、治療早期に行う心理社会的介入が、長期的な精神的健康状態(well-being)に影響を与える可能性がある。

Posted on 2015/02/21 Sat. 21:54 [edit]

category: 2015年2月号_Health Psychology誌

tag:   うつ  ストレス  認知行動療法  無作為化試験 
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転移性乳癌患者では抑うつ症状が社会活動や娯楽活動を阻害  

Health Psychology誌(2015年1月)から

転移性乳癌の女性における活動の阻害と抑うつ症状

Activity disruption and depressive symptoms in women living with metastatic breast cancer.

Low CA, Stanton AL

Health Psychology, Vol 34(1), Jan 2015, 89-92.

原文はこちら

目的:

乳癌の女性は、抑うつのリスクが高く、早期の乳癌女性では、重要な活動が癌によって阻害されている程度と抑うつ症状との間に関連が認められる。

この関連は、癌がステージIV(転移性)の女性では検討されておらず、この関係の時間的な方向性は不明なままである。

本研究の目的は、ステージIVの乳癌女性の標本において、癌による社会的活動および娯楽活動の阻害と患者の自己報告による抑うつ症状の縦断的かつ相互的な関係を検討することであった。

方法:

被験者は、転移性乳癌と診断された103名の女性であった。

研究参加時(T1)と追跡3ヵ月(T2)の抑うつ症状と活動の阻害について測定した。

結果:

研究参加時の活動の阻害は、抑うつ症状全体またはネガティブな感情や身体症状での変化を有意に予測していなかったが、ポジティブな感情の低下は予測していた。

研究参加時の抑うつ症状全体は、活動の阻害の上昇を予測していた。また、ネガティブな感情の症状も活動の阻害の上昇を予測していた。

結論:

転移性乳癌の女性では、抑うつ症状、特に悲哀などのネガティブな感情の症状が社会的活動や娯楽活動の阻害を悪化させる可能性がある。

さらに、癌による活動の阻害は、ポジティブな感情の低下を引き起こす可能性がある。

本研究の結果から、抑うつ症状特有の布置を検討することの重要性が明らかとなった。また、ステージIVの癌患者では、重要な活動を維持することが、生活の楽しみを保つ助けとなることが示唆される。

Posted on 2015/02/17 Tue. 18:01 [edit]

category: 2015年1月号_Health Psychology誌

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